お金のパーソナルジム (資産・収入を増やすためのトレーニング)

お金や収入を増やしたいにも関わらずなかなか増やせない。その理由は、才能がないからでも、努力不足だからでもありません。ただ単に、お金を増やすことために必要な考え方・習慣を身につけていないからです。それを身につけることなく、どれだけ時間をかけても望む結果は得られません。複数の収入源を作り給料の何倍もの収入を得られるようになった考え方等を紹介します。

お金の専門家が行った間違ったアドバイス例から学ぶ

あるマネー雑誌で、お金の専門家が相談者に下記のようなアドバイスを行っていた。

 

・年齢50歳 

・資産 貯金:3000万円 国債:2000万円 国内株式:1000万円

・住宅ローン残高:1100万円

・相談内容:国内株式に含み損が200万円発生しているが損切りした方がよいか?

 

ファイナンシャルプランナーからのアドバイスは、

 ・近いうちに現金化する予定がないなら売却する必要はない。また、銘柄に偏りがあるから中身を入れ替えた方が良い。銘柄選定の際は配当利回り、配当性向、業績を見ると良い

 

・リスクをこれ以上摂るのをやめ、投資額は現在を上限にし、住宅ローンの繰り上げ返済をすべき。

 

とのアドバイスをしていた。あなたは上記のアドバイスを聞いてどう思うか?

 

・国内株式の損切について

売却しなくてよい。何故なら近い将来現金化の予定がないからだと言っている。

全くポイントがズレているとしか思えない。判断基準が近い将来現金が必要かどうか?だからである。恐らく株式投資などしたことが無いのであろう。もし、この先も下落して含み損が増えたらどうするのだろうか?

 

ファイナンシャルプランナーというのであれば、投資期間、投資の目的(配当か?値上がり益か?)、銘柄選定の理由、リスクを取れる金額等を聞いた上で少なくとも行うべきである。

 

また、その銘柄が将来上昇するか?下落するか?は誰にも分らない。従って売却すべきか否か?という全く当てにならないアドバイスをするのではなく、上記の意見を聞きながら、その意見に最大限沿うことができる投資ルールや投資計画を一緒に作っていくのが本来の専門家の役目ではないだろうか?

 

・リスクをこれ以上取るのは止め、投資額は現在を上限にし、住宅ローンの繰り上げ返済をすべき

これについても違和感を覚える回答である。住宅ローンの繰り上げ返済をすべきと言ってしまっている時点で、この専門家は、「私の知識やアドバイスでは住宅ローン金利以上の収益を稼ぐアドバイスはできません。」と言ってしまっているのと同じだからである。相談者の住宅ローン金利は、0.8%程度とのこと。住宅ローンの繰り上げ返済位は誰でも思いつくであろう。

 

また、住宅ローン金利とは個人が借りることができる借金の中で一番金利が低い借金である。

 

一番低い金利以上の収入を得るためのお金の使い方すらアドバイスできない専門家は、本当に専門家と言えるのであろうか?フィナンシャルプランナーというだけで完全に信用してはいけない。